理事長挨拶
個人としての尊厳を -地域と共にー
仙台市の『湘南』と言われる中田地区に仙台ビーナス会の各施設は点在しています。
その拠点である、特別養護老人ホーム「白東苑」や「ケアハウス大宮」などは、周りを囲んでいる市営住宅や民家とは少しの違和感もなく肩を並べています。
近くの広瀬川と名取川の合流地点から上流を見ると、太白山が顔を出し、下流は閖上港を経て、すぐ太平洋に繋がっています。
施設の敷地内はいつも子供たちや買物途中の奥さんたちが行き交い、利用者に日常的な生活感と癒しを与えています。
このような環境の中で仙台ビーナス会は 2023年7月に創設28周年を迎えました。
行政の下請けのような「措置」時代にはじまり、家族介護から社会の介護ということで介護保険制度を経て、今は、自助、互助、共助の「地域包括ケア」の時代といわれています。
しかし、仙台ビーナス会は、いつも
個人の尊厳を守り、地域福祉の充実を目指して、サービスの向上と事業拡大に努め、結果として「地域包括ケア」のネットワークづくりに貢献してきたつもりであります。
これからも職場と地域の実践をもとに、適切な公助を含むより良い制度をつくるよう努めたいと思います。
社会福祉法人 仙台ビーナス会
理事長 齋藤 信子